底辺でも誇り高く生きる日記

貧乏・コミュ障・卑屈の三重苦主婦です

PTAでの争いに巻き込まれるの巻

 

 

 

今年、PTAの委員になった。

それも、運悪く本部の選考委員になってしまった。

 

他の委員会はコロナ禍でほぼ活動がない中、この選考という委員会はほぼ通常通りに活動している。というのは、来年の役員と委員の確保だけは動かない訳にいかないからである。

 

他の委員のお母さん達が今年は楽でいいわ〜と羽根を伸ばしている中、選考委員はこき使われ、精神を病みながら仕事をする日々。

 

特に、心労がたまったのが、この間開催された卒業対策委員決め。

まだ委員を経験していない現5年生の親の中から来年の委員を決めるのだが、今年の5年生はあらゆるクラスで学級崩壊が起きており、毎年クラス替えをしているほどの荒れっぷり。言うまでも無く、厄介なのは子供だけではなく、この保護者達もまた、曲者揃いだった。

 

 

2時から打ち合わせを開始し、保護者会の終わった4時半から候補者を集めて話し合いとくじ引きの場を設けたのだが、集まったのはなんと、候補者のわずか半分程度。事前に欠席すると連絡をくれた保護者もいるのだが、想定外のバックレの多さのせいで、時間になっても話し合いすら始められない。

 

集まってくれた保護者達にも、徐々に苛立ちの表情が滲んで行く。焦りだけが先走る。

 

 

「まだ来てない人いるの?!電話して!今すぐ!この場は私が回しておくから!」

 

 

パニック状態に陥ってしまった私たちに、保護者会後で遅れてきた本部役員が叫ぶ。私ともう一人の委員さんで慌てて無断欠席の保護者に電話をかけるも、ほとんどの人が繋がらない。それでもかけ続ける。そうしているうちに、ついに1人の保護者から着信拒否された。

 

 

「信じらんない!着拒とか最悪!」

 

 「こっちもダメです、ずっと話し中になってて出てくれない」

 

 

しつこくかけ続ければかけ続けるほど、捕まらない。

 

しかも、背後から「いい加減にしろよ」と言わんばかりに、待ちぼうけを食らっている保護者達が私達を睨みつけている。

 

同伴の乳児が泣き叫び、それよりもう少し大きい幼児達が、PTA室の椅子をぐるぐる回しながらつまらないと奇声を上げる。そりゃそうだよな…てか、何だこのカオスな現場は…呆然としながらも、保護者に事情を説明する。

 

 

「すみません、まだいらっしゃらない方がいて、話し合いが出来ないでいるんです。この方とこの方とこの方と…(名簿を見せる)」

 

「え…この人、保護者会には来てましたよ!まさか、帰ったんですか?(怒)」

 

「そ、そうみたいです…今連絡は取っているんですが、繋がらなくて…」

 

「っていうか、辞退してる人とか、辞退理由とかもっともなこと言ってるけど、そんなの認めていいんですか?来ない人もいるとか、どうなっているんですか?」

 

 

髪を一つにまとめた、キリッとした保護者が本部役員を理詰めにする。言っている事はもっともなのだが、自分からやりますとはやはり言わない。

 

他の人も下を向いて、逃げられるなら逃げたいオーラをこれでもかと言うほどに出している。名指しをされれば、私にはこんな事情があって〜、なので、皆さんに迷惑は掛けられないので〜と、演説が延々と続く。それも、選ばれたらこの世の終わりだ!みたいな口調で。文句は一丁前に言うが、絶対にやらないと言う強い意志だけはとにかくひしひしと感じた。

 

 

そんなやり取りを数十分すると、無断欠席をした何人かから折り返しの電話が返ってきた。中には立候補すると言った保護者も出て来て、そこからはぽつりぽつりと立候補も出てきたが、結局は人数が足りず、その分はくじ引きになった。

 

バックれた保護者の分も、私たち委員が代理で問答無用にくじを引いた結果、何人かは委員になってしまった。次年度の委員に負担が掛かるのは明確だったが、これ以上こんな狭い部屋に缶詰にさせる訳にいかないので、これで確定となった。

 

 

役員も委員も、何もやりたくない気持ちは分かる。

 

こんなご時世だから、特に。

 

それは分かるのだが、やりたくない気持ちはみんな同じ。それでも惰性でみんな交代で1年ずつやってきたこと。自分だけ…はやはり通用しないのではないか。

 

私も出来れば、何の子供の役にも立たない選考委員なんて、今すぐにでも辞めたいぐらいだ。せめて、やるならこんな誰にも感謝されない嫌われ役よりも、子供の為になる活動に参加したい。

 

時代錯誤なこんなPTAなんて制度も廃止してほしいぐらい。

だが、本部役員さんいわく、それは学校側が困るから、無理なのだそうだ(面倒な雑用を押し付けられなくなるから)

 

 

 

その日は、帰宅しても何も出来ず、ただ放心状態だった。

 

皮肉にもその日1日だけで、体重が1kg減っていた。今まで何をしても1gすら減らなかった体重。ちなみに今も増えていない。誰もが嫌がるPTAの威力、本当に恐ろしい。

 

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